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MERRY THINGY
という訳で...ところで僕のこの文章は何か音楽に関する比喩なのではないかと勝手に決めつけては絶対いけない。そんな事は絶対ないからだ。1969年の1分は1999年の1分よりずっと長かったというのは、例えば同じ1ポンドや1ドルや1シュニットキンで買い物しても、20年、10年、いや5年前と比べてもその紙幣価値がずっと下がっているのと同じような事実なんだ。(1432年の1分がどんなに長かったか考えてもみるといい!) リトル・リチャード、エLヴィス・プレスリー、チャック・ベリー、ロニー・ドネガンその他のレコードを聴くと、1956年から1959年の頃の3分というのは、いかに長かったかがわかる。まるで今のひと夏に価する程だ。(まあ、それは大袈裟としても、今の午後いっぱいぐらいの価値はある。) 僕達は巨大なバスタブの中に浮いていて、周りの汚れた水はグルグル周りながら流れていて、排水溝の近くになればなる程その速度が増すんだと感じることが時々ある。みんな下水道に流されていくんだ! いや、いつもこんなこと考えてる訳じゃないんだけど。1分でも(というか、僕達が1分だと思い込んでいるだけの時間の間でも)僕が悲観主義者だと思わないように。全然そんなことはないよ。下水道の底にはここよりもずっといい生活が待っている可能性が大きいと思っているんだから。 という訳で(って、また言ってしまった。「お客様、申し訳ございません、それは持ち込み禁止となっておりますので、ご了承お願いできますでしょうか」)まあそんな訳で、もし時間が加速しているんだったら、次のアルバムはいつもより早く完成するだろうとずっと信じていた次第だが、ドラマーがそれを言い訳にしないことを願う(冗談だよ、イアン、ほら、あの例の奴とはなかなか上手くやってたじゃないか)。少なくとも僕はスタジオに入って、ヴァイヴ(もしくはマラカスでもスーザフォーンでも、何ならウォブルボードでも何でも)のトラックを録音するのが待ち遠しいよ。 今年一年あっという間に過ぎ去り(前記参照のこと)また滅茶苦茶忙しい12ヶ月という期間が新しく始まろうとしている。その結果の一部は皆さんの耳にも入るだろうし、それが貴方の欲求を満足させるものであることを祈る。ロイヤル・アルバート・ホールは以前報告した通りすんげー楽しかったし(ふむふむ、よく考えるとこんなアメリカっぽい言葉は普段使わないな、左のセンテンスの後半部分は無視するように)ひょっとしたらまた世界のどこかの村民会館で再演できるかもしれないじゃないか。どうなるかはもちろん誰もしらないけど(もちろん貴方も)。 どうかどうか、いつの間にかこの(賞をとったこともある)パープルのサイトの運営に関わる羽目になってしまった可哀想な人達に優しくしてやって下さい。食べ残したフィッシュスティックは捨てずに、残飯として再利用すれば喜んでくれる人が必ずいるもの。ファンクラブの運営スタッフも同じこと。みんな名も無きヒーロー達だ。知り合いになれて嬉しいよ、皆さんよいお年を。 え、ミレニアム? どのミレニアムのこと?? じゃあ頑張ってくれ。 1999年 12月、RG | |